病気や怪我で健康保険を使うと、70歳未満の自己負担は3割となります。
ただし、3割と言っても高額な場合は家計にかなりの負担になります。

下記の例は妊娠中に3割負担ですが、かなりの高額になる可能性のある治療の例です。
※自然分娩に関わる費用は基本的には健康保険は適用されない事を意識しておきましょう!!
 健康保険の3割負担が適用されるのは自然分娩以外に必要な治療です。

.子宮頸管無力症
.児頭骨盤不均衡の検査
.逆子や前置胎盤の検査
.前期破水
.妊娠高血圧症候群
.切迫流産、切迫早産
.重症妊娠悪阻
.流産、早産
.持病による合併症など
.微弱陣痛での陣痛促進剤の使用
.帝王切開
.止血のための点滴
.吸引、鉗子分娩
.無痛分娩の麻酔(心臓が弱いと医師が必要と認めた場合など)

そこで、自己負担分の金額が、ある一定額を超えた場合には超えた分を健康保険が支払ってくれるという仕組みがあります。
年収によって5つの区分で自己負担の限度額が決められています。
あくまでも健康保険の適用内での前提です。

●区分1
 年収1,160万円以上の場合
 月間限度額は252,600円+(総医療費-842,000)×1%
 ※総医療費20万円の場合…
  3割負担で6万円病院に支払い
  月間限度額は252,600円+(200,000-842,000)×1%=259,020円
  月間限度額は259,020円で、6万円は限度内なので6万円は全額自己負担

●区分2
 年収770万円~1,160万円の場合
 月間限度額は167,400円+(総医療費-558,000)×1%
 ※総医療費20万円の場合…
  3割負担で6万円病院に支払い
  月間限度額は167,400円+(200,000-558,000)×1%=163,820円
  月間限度額は163,820円で、6万円は限度内なので6万円は全額自己負担

●区分3
 年収370万円~770万円の場合
 月間限度額は80,100円+(総医療費-267,000)×1%
 ※総医療費20万円の場合…
  3割負担で6万円病院に支払い
  月間限度額は80,100円+(200,000-267,000)×1%=79,430円
  月間限度額は79,430円で、6万円は限度内なので6万円は全額自己負担

●区分4
 年収370万円以下の場合
 月間限度額は57,600円
 ※総医療費20万円の場合…
  3割負担で6万円病院に支払い
  月間限度額は57,600円で6万円は限度超過なので、
  給付金は60,000円-57,600円=2,400円となります。

●区分5
 被保険者が市区町村民税の非課税者の場合
 月間限度額は35,400円
 ※総医療費20万円の場合…
  3割負担で6万円病院に支払い
  月間限度額は35,400円で6万円は限度超過なので、
  給付金は60,000円-35,400円=24,600円となります。

※高額療養費の月間限度額の総医療費の計算はその月の1日~月末までを1つの期間として計算されます。
 つまり、月をまたいでしまうと、自己負担額はかなり増えてしまう計算になってしまいますので、なるべく1日から病院にかかりましょう。

※同一世帯ではそれぞれが21,000円の自己負担を超えた場合に合算できます。

※自己負担の限度額が3ヶ月以上続く場合は4ヶ月目から月間限度額が引き下げられます。
●区分1
 年収1,160万円以上の場合
 月間限度額は252,600円+(総医療費-842,000)×1%⇒140,100円
●区分2
 年収770万円~1,160万円の場合
 月間限度額は167,400円+(総医療費-558,000)×1%⇒93,000円
●区分3
 年収370万円~770万円の場合
 月間限度額は80,100円+(総医療費-267,000)×1%⇒44,400円
●区分4
 年収370万円以下の場合
 月間限度額は57,600円⇒44,400円
●区分5
 被保険者が市区町村民税の非課税者の場合
 月間限度額は35,400円⇒24,600円

※帝王切開などあらかじめ予定してある健康保険適用分は『限度額適用認定書』を出産前に申請しておくと病院での支払いが限度額までになるので便利です。
 社会健康保険であれば、勤務先へ申請。
 国民健康保険であれば役所へ申請。
 すると、『限度額適用認定書』を入手できますので、病院に提出しておきましょう。
 (有効期間は1年間です)

※予定してなかった場合は事後申請になりますので、病院の領収書を持って、上記申請先へ申請しましょう。
 (病院への支払った日から2年以内に申請しないと無効になってしまいます。また、申請から払い戻しまで約3ヶ月必要です)

※国が推奨している2万円ほどの『附加給付金』を受け取れる勤務先もありますので、出産前に確認しておきましょう。